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摂食障害克服事例の紹介

摂食障害克服事例の紹介

摂食障害の克服とは

摂食障害は必ず克服できる病気です。ただ、完璧に治そうとは思わないでください。
そうすれば自然に摂食障害は克服へと向かっていきます。
ただ、自分に対人関係ストレスがあることに気づいていない人も多くいます。まず、自分自身を振り返ってみてください。何が摂食障害のエネルギーになっているのか?
ここでは、摂食障害を対人関係療法を主体にして克服していく事例を紹介していきます。
あなた自身を振り返る上で、お役に立てれば幸いです。

摂食障害克服のためのオンライン無料WEBセミナー

[No.1] 過食症のケース

C子さん 年齢23歳 会社員 東京都在住

プロフィール
C子さんは、止めたいと思いながらも止められない過食嘔吐に苦しんでいました。頻度はほぼ毎日。最初に始まったのは中学3年生ぐらいで、初めは過食のみで嘔吐はなかったのですが、高校生なってから吐き始め、最初はやったりやらなかったりと不定期なものでしたが、高校3年ぐらいから回数が増え、21歳ぐらいからほぼ毎日のように過食嘔吐を繰り返すようになってしまいました。
摂食障害発症の要因
C子さんは、性格的には素直でとても優しい性格です。周りからは優等生でもあり、一見社交的な雰囲気もありとてもうまくいっているように見えましたが内面ではとても苦しんでおり、特に高校3年生のころから進学の件もあり、何とも持って行き場のない感情により、それを発散するかのように過食嘔吐を繰り返すようになってしまいました。
対人関係療法での対応
C子さんの場合は、お母さんとの関係が特に問題でした。お母さんが一方的にコントロールするタイプで、それに対して何も言えずにお母さんに従うというのが常でした。 お母さんとの関係だけではなく、友人関係などでもお母さんとのコミュニケーションパターンと似たところが多くありました。
ノーが言えない、自分の本音が言えない、どうしても無理して周りに合わせてしまう。 そこには、嫌われたくない、見捨てられたくないという強い不安な気持ちを抱えていたのでした。
対人関係療法の克服戦略としては、自分の素直な気持ちをまず感じてみるということから始めました。そして、その気持ちどのように周りの人に伝えていけばいいのかということを検討していきます。
そして、方向性が決まれば、具体的な直近のコミュニケーションを取り挙げながら、その時の会話、気持ち、取った行動を分析して、克服のための方法を考え、実践へと移していきます。これらを実践に移すことによってコミュニケーションは克服されていき、今まで抱えていたやり場のない感情は薄れていき、結果として過食嘔吐の回数は少しずつ減少していきました。

[No.2] 拒食から過食嘔吐へ

B子さん 埼玉県在住20才 大学生

プロフィール
高校2年生のころ拒食症となり一時期病院へ入院して拒食症は治りますが、その後過食嘔吐を繰り返すようになってしまう。現在は過食嘔吐が激しく毎日あり止められない状況。
摂食障害発症の要因
性格は明るく元気で目立つ存在。周りからは気の強い女性と見られていたが、本人は周りによく気を使い他人の目を気にする一面がある。父親がとても厳しく一方的に考えを押しつけたり、暴力的になることもあった。そんな父親に対して恐怖心を抱えており、何も言えず家を飛び出したこともあった。
高校2年の頃、家庭でも夫婦の不和や学校での友人関係がうまくいっていなかった。そのような折、ちょっとしたきっかけでダイエットを始め急激に体重が減少。急遽入院治療することになる。
低体重は回復するが今度は体重の増加に対する恐怖感が日増しに増大し大学に行ってからは過食嘔吐がやめられないようになってしまう。拒食や過食嘔吐を引き起こしている要因は、特に女性との対人関係で、高校の頃から特に顕著になっている。女性との関係で女性がまるで敵かライバルのように感じてしまい友人関係がうまく築けずコントロール不能となる。
周りからは一見強い女性に見えるが、実際はそんなことはなく、それは弱い自分を隠すための強がりでした。 自分を守るための鉄の鎧を身に付けていて決して弱みを見せず本音の付き合いがうまくできずに孤立していきます。同級生や先輩との関係がうまく築けず拒食へと走ることになり、拒食が克服しても対人関係には克服が見られないので、過食嘔吐へと繋がることになってしまいました。
対人関係療法での対応
一見強い女性に見えるがとても弱い一面を抱えており、それを知られる恐怖を抱えていた。女性を敵視あるいはライバル視しており、とても本音のつきあいができず、異性の友人はいるが同性の友人がほとんどいない状況。
まずは、自分がなぜそのように考え行動するようになってしまったのか、過去の出来事や気持ちの動き、そしてそれにともなった行動を整理していく。
そして、現在の対人関係について詳細に検討。女性に対する考えかた、態度、コミュニケーションの方法を見直し実践していく。対人関係の再構築をしていくなかで、偏った女性への考え方や接して方が克服され、それなり率直な自己表現や他の人に支えてもらいながらうまくやっていくというソーシャルスキルを身につけることによって、持って行き場のないモヤモヤとした気持ちは解消されていき過食嘔吐の頻度も減少していくことになりました。

[No.3] 過食を伴わない拒食症

E子さん 18歳 高校生

プロフィール
ダイエットをきっかけにカロリーコントロールを厳格にするようになり、母親が心配し食べさせようとするが、吐きだしたり言うことは聞かず。35㎏まで急激に体重が減少。体力がなくなり精神的にも不安定になる。
摂食障害発症の要因
初めは高校1年生の時に同級生に「太ってるね」と言われたのがきっかけでダイエットを始める。もともと生真面目な性格であったので厳格なカロリーコントールをして着実に体重を落としていく。体重40㎏を切って身体に異常が出てもやめようとははせず更に体重が減少する。
E子さんは、小さい頃から勉強がよくできて手のかからないよい子で真面目な不安が強くて完璧を目指す執着気質が強くありました。失敗が怖いので真面目に勉強して、人との衝突は避けたいので自分の意見よりも相手の意見を尊重するようなタイプ。
母親は、E子さんはいい子だから大丈夫と思っており、母親の思うようにコントロールしてきました。E子さんは母親の言うことは文句も言わずに素直に何でも聞いて来たのですが、何とも言えないモヤモヤとしたものを常に抱えていました。でも不満があっても何も言えないという状況です。同じことが友人関係でもあり、そのコントロールできない感情をダイエットにぶつけていったという状況でした。
対人関係療法での対応
E子さんは、母親との関係性が如実に出ており同じようなパターンが友人関係でも出ていました。そこでまずは、自分のそのような性格やコミュニケーションのパターンについて十分理解を深めていただきました。それは、生真面目に完璧を目指しがちであること、普通の人よりも不安が強いこと、自分の本当の気持ちをなかなか人に伝えられずに周りに合わせがちであるこ とや嫌なことを断ることがなかなかできない性格であることなどです。
そして、対人関係も十分にコントロールは可能であるということを理解していただきました。
そして、実際の直近のコミュニケーションパターンを具体的に挙げていただき検討して、適切なコミュニケーションへと克服を図っていきました。 実際に自分の気持ちをちゃんと伝えたり、周りの人に理解してもらえることによって、もやもやした感情は薄らいでいき、周りに協力してもらいながら生活できるようになっていきました。
周りの協力を得られることによって、今までの一人で頑張ってきたパターンは少なくなっていき、気持ちもとても楽になっていくに従って食事のコントロールの必要性も薄らいき体重も少しずつ増加して標準体重に近いところまで戻していくことができました。

[No.4] 拒食症の事例

17歳 女性 高校生 東京都在住

プロフィール
拒食症で入退院を何度か繰り返すが、根本的なところは変わらず低体重を維持。過食嘔吐にはいたらずに済んでいるがたまに過食衝動もあり。34kgという低体重で体調や気分がすぐれないことが多い。
摂食障害発症の要因
高校1年生の時にダイエットを始めてそれが行き過ぎて拒食症へ。
ダイエットのきっかけは、高校の同級生の男の子にデブ・ブスと言われたことと、周りの家族や親戚にも少し太りすぎじゃないかと言われたことだった。
もともとが生真面目で完璧主義だったのでダイエットを始めたら徹底的やってしまい、一時は30㎏を切るぐらいまで体重が落ちてしまった
中学までは優等生で成績もよく部活や友達ともなんとかうまくはやっていたが、高校に入学してからは、成績も思ったように伸びず友達ともあまりうまくいっていなかった。
また、男子の生徒にからかわれることが多くとても傷ついていた。
また、家庭では、両親が2人とも厳しく一方的にものを言うタイプの人で、いつも結果を期待  されていました。
本人はいつも両親の期待に応えようと、両親が言う通りに一生懸命に頑張ってきました。
そんな家庭環境の中、高校に入学してからは、自分の思うようにうまくいかず、不安や心の傷を抱えていながらも、  家庭では、そんなことを誰にも相談することができずにいました。
そして、そのように自尊心が低下して不安な状態で、ダイエットを始めました。 
ダイエットを始めてみると、みるみる体重が減っていって、とてもうれしくなってしまいます。
ダイエットの達成感や昂揚感、周りが痩せたことを褒めてくれる優越感などを味わいながら、少しずつ自信を取り戻していきます。
そうなってくると益々ダイエットはエスカレートしていき、とうとう30㎏を切るぐらいまで行ってしまいます。
そこまでいくと、さすがに今まで厳しいばっかりで、ろくな心配もしてくれなかった両親が初めて自分のことを親身に心配してくれるという体験をしていくことになります。
痩せたことによって、”両親が心配してくれた””自分の方を見てくれた””愛情を注いでくれた”といった、今まで求めてもなかなか得られなかったものを得ることができたという思いを深く刻むことになります。
痩せたことによって、周りに注目されて、親にも心配されて、愛情を得ることができて、ダイエットの達成感と昂揚感で、もう体重は絶対に元に戻すまいという強い気持ちを抱いていくことになります。
入院をして一時期体重は多少戻ったりもしたが、また食べなくなり低体重を維持することになってしまいました。
対人関係療法での対応
特に体重増加に対する強烈な恐怖感があったので、そこはイメージ療法で和らげていきました。
そして、まず重要なポイントとなったのは、重要な他者であるお母さんとの間に大きな行き違いがあった、というところでしたので、そこは、お母さんに充分理解してもらうためにカウンセリングに同席してもらい、本人の気持ちを理解してもらうということと、普段の本人との接し方やコミュニケーションの仕方を見直していくということを時間をかけてやっていきました。
体重増加と過食への恐怖は、まずはイメージ療法でやわらげて受け容れていけるようにしながらも、お母さんとの関係性を見直して安心感をつくっていくことによってなされていきます。
そして、もうひとつのポイントが本人の太りたくない本当の理由です。
摂食障害の場合には、単に痩せてキレイになりたいという単純な理由の場合は、稀なケースです。
多くの場合は、家庭の不和であったり、大きな心の傷を抱えていたり、愛情に飢えていたり、深いコンプレックスを抱えていたりということがあります。
このケースの場合には、今までお母さんにまあり甘えた経験がなく、いつもお母さんに機嫌よくいてもらうために、お母さんの期待に応えるように頑張ってきたというケースで、とても愛情に飢えていました。
お母さんがそこをちゃんと理解して、愛情深く関わり、ちゃんとありのままの本人を認めてあげて、褒めるべきところはちゃんと褒めてあげるということで、本人は安心感と自信を取り戻していきました。
そして、安心感と自信を取り戻すことによって、太ることへの恐怖感も薄らいでいくことになります。
そこまでいけば、あとは少しずつお母さんの協力のもとに食べる量を増やしていくということになります。

[No.5] 過食嘔吐の事例

21歳 女性 大学生 東京都在住

プロフィール
高校生の頃に拒食症で入院して体重は多少戻るが、そのあと過食嘔吐へ移行してしまい今現在も続いている。大学に入学してからは、過食嘔吐が益々ひどくなってしまい、どうにもできなくなってしまってカウンセリングへ。
摂食障害発症の要因
高校2年生の時にダイエットを始めてそれが行き過ぎて拒食症へ。ダイエットを始めたのは、たまたま周りがやっていたので自分も始めてみたという程度のもの。
ただ、家では夫婦仲が悪く居場所がない感じがあった。また、両親は自分のことでいっぱいいっぱいといった感じで私の方を見てくれていなかった。
離婚の話も出ているようであった。
高校では、一応友達はいたが、ほとんんど表面的な付き合いが多く、いつも周りの顔色を見たり、嫌われないように気を使っていた。
そんなこともあり、人と接することに楽しさはなく疲れてしまうだけだった。
大学に入ってからも友人関係は同じような感じで、いつも無理をして周りに合わせていた。特に大学では周りには社交的で明るく派手な人が多くて、そんな人に合わせる苦痛と、それができない自分に対するコンプレックスが膨らんでいってしまった。
家ではあいかわらず夫婦仲が悪く今すぐにでも離婚しそうな雰囲気だった。
また、大学生の兄が両親とうまくいっておらずケンカの毎日だった。
大学に入学してからは、家にも学校にも居場所がない感じであった。
そのような環境に身をおいて、モヤモヤやイライラした気持ちがつのっていき、過食嘔吐が益々ひどくなっていってしまった。
過食嘔吐がひどくなると、そんなことをしている自分への嫌悪感が益々高まり、かえって過食嘔吐がひどくなるという悪循環にはまりこみ、外に出られなくなってしまう。
そうなると、自分は学校にも行けない、友達ともうまくできないダメな人間だという思いが、。益々強くなってしまい過食嘔吐から抜け出せなくなってしまった。
対人関係療法での対応
対人関係療法によるカウンセリングを中心に行う。
まずは、重要な他者である両親に焦点をあてて進めていく。
摂食障害のカウンセリングでまず重要なのが家族の理解。
病気の理解も当然ながら、本人の気持ちの理解もとても重要。
まずは、お母さんに本人の気持ちを理解してもらい、親子の溝を埋めていくことを重視していきました。
最初は、カウンセリングの場にお母さんにも同席してもらい、基本的なところを理解してもらうことと、本人の今まで伝えられなかった本当の気持ちを伝えてもらいました。
慣れてきたら、カウンセリングの場ではなく普段の生活の中でのコミュニケーションで、実際に気持ちをちゃんと伝えていくという実践を積み重ねていきまました。 また、お父さんについては、まずお母さんから話をしてもらい病気について理解してもらいました。それから、本人とも少しずつ話をしてもらうようにしてもらい、父親との間の溝も埋めていくようにしました。
そのようにして、両親は病気と本人を理解できるようになり、夫婦仲についても、カウンセリングを受けるなどして克服を図っていきました。
また、学校でのコミュニケーションについても問題があったので、少しずつ仮面をかぶらず、人目を気にしすぎず、素の自分で人付き合いができるようにしていきました。
やはり、ここでいちばん影響の強かったのは、両親の不和によって抱えていた不安感でした。
不安があるから自分に自信が持てず、いつも周りを気にして自分らしく振る舞うことができず、モヤモヤ・イライラした持って行き場のない感情を抱えてしまっていたというところです。
よい変化としては、両親が病気と本人を理解して本人に安心感が生まれてきたというところでした。
そのような安心感ができて、外でも自信をもって自分らしく振舞うことができるようになって、モヤモヤ・イライラすることも少なくなり、過食嘔吐も減っていくことになります。

[No.6] ひきこもり・うつ病の事例

24歳 男性 無職 東京都在住

プロフィール
大学生の頃に学校に行けなくなり、ひきこもる。ひきこもってから4年が経過。
ひきこもりとは言っても、インターネット上の友達はいてそのOFF会などには参加することができている。それ以外の友達に会うことはできず、当然アルバイトもできない。
復学を希望している。
ひきこもり・うつ病の発症要因
小学校・中学校と成績は優秀。
小・中と塾通いで過酷な勉強に耐えていた。
母親が教育熱心で勉強せざるを得ない状況で、とにかく頑張った。
ただ、勉強は好きでやっていたわけではなかったのでとても辛かった。
高校に入って、全国模試で満足のいくいい成績を取れてからは勉強をあまりやる気になれなくなってきた。
人間関係の構築は中学ぐらいの頃から苦手な意識ができてきていた。
あまり人のことを信用できないという側面も持ち合わせていた。
また、母親に対しても、自分の気持ちや考えをハッキリ言えないということも多かった。
大学に入ってからは、遠距離で通学に時間がかかるということもあり、友達ができなかった。
アルバイトなどでも人間関係はうまくいかず、すぐダメになってしまい苦手であった。
大学では、勉強にもあまり意味が見出せず、友達もできず、学校に通うのが段々苦痛になっていく。
そこで大きく影響してしまったのが、勉強への苦痛な感覚。
勉強をしようとすると中学校の頃の勉強の辛さが蘇ってきて嫌になってしまう。
また、勉強することの意味や将来について考えると暗い気持ちになってしまい、何もかもが嫌になってしまい学校に通う意味も見出せずに行けなくなってしまう。
そうして、学校に行けなくなって、同級生が就職し始めてからがまたひきこもる気持ちに拍車がかかってしまう
自分は取り残されてしまった。ダメな人間だ。
もう、友達にも会えないし、外に出ると人の視線が気になってとても怖くなってしまう。
復学はしたいけれど、そのためにはまた辛い勉強をしなくてはいけない。
また、人にダメな奴だと思われれているだろうから、外に出て人に会うことなど絶対できない。
ひきこもる期間が長くなれば長くなるほどに復学へのハードルが上がっていってしまう。
対人関係療法での対応
対人関係療法・イメージ療法・認知行動療法を混合でその状況に合わせ適用。
まずは、勉強の怖さがトラウマとなっていたのでそこはイメージ療法で対応。
また、対人関係も重要なファクターとなっていたので、まずは重要な他者である母親との関係から検討し見直しをしていく。
ある程度進んだ段階で、アルバイトを始めてもらいそこで対人関係の練習をしていってもらう。
また、勉強や学校、将来の仕事や人生設計においてネガティブな気持ちを拭い去れず、結局は今のひきこもっている環境がいちばんいいという認識をもっていたので、そのような認知の修正をカウンセリングを通して図っていった。
そのようなことをしながら、勉強に対する恐怖の軽減を図り勉強できるようにしていき、対人関係についても家族との関係やアルバイトを通して練習しながら克服をはかっっていった。
そして、いちばんの難関であった人生の捉え方、要は、ひきこっていることがいちばんといった考えの修正を、イメージ療法や認知行動療法などではかっていきました。
その結果、対人関係も良好に築けるようになり、勉強への恐怖感もなくなり、いちばん重要であった人生の捉え方も変わり、前向きに考えられるようになっていきました。
そして、最終的な目標であった復学を果たし元気に勉強に励めるようになりました。

[No.7] 摂食障害、過食症の事例 (対人関係療法・イメージ療法・催眠療法)

42歳 女性 会社員  東京都在住

プロフィール
子どもの頃から太り気味で最近特に過食が顕著となり体重が増加。いつも食べることばかり考えていて、気持ち悪くなっても食べ続ける。
ダイエットに取り組んでも長続きせずにすぐリバウンドしてしまう。 肝機能に影響が出てきておりどうにかしたい。
摂食障害の過食症、対人関係療法とイメージ療法・催眠療法で対応
摂食障害発症の要因
小学校2年生までは普通の体重だったが、3年生ぐらいから太り始めた。小学校3年生からイジメにあっていていつも死にたいと思っていた。両親にそれを言っても”イジメ返してこい”と言われて、言っても無駄だと思いそれ以来言わなくなった。
母は、19歳の時に亡くなっており、3人兄弟の長女であったこともあり、母親代わりの役割を背負うことになる。父親も長女を亡くなった妻代わりのように扱いそれが当然のようになっていた。
最近、過食がひどくなったのは、前の会社でのトラブルに端を発している。一生働きたいと思っていた会社であったが、社長の交代で方針が大きく変わり、それまで充実して働いていた職場が一変してしまい窓際へと追われてしまった。様々な不条理な出来事が重なり会社を辞めることになる。
また、丁度同じ時期に友人・叔母などの裏切りがあり人間不信に陥ってしまう。
積年のストレスと会社での不条理な出来事、人間不信など、裏切られ感が重くのしかかり過食に拍車をかけてしまった。
対人関係療法での対応
対人関係療法・イメージ療法・催眠療法を混合で適時8回実施。その後は過食症は克服したので引き続き、ダイエットカウンセリングへ移行した。 まず、小学校・中学校でのトラウマ体験、積り積ったストレス解決や心の傷の癒しを施していく。 また、母親の死による悲しみ・恐怖・不安、その後の重責によるストレスを軽減していく。 また、父親との関係が悪く過去についても問題を解決しながら現在のコミュニケーションも見直し、今現在のストレスも軽減させていった。 叔母・友人の裏切りについてもイメージ療法・催眠療法で抑圧されていた怒りや悲しみを解放して軽減していった。 最後に直近の大きな出来事であった不条理な会社で出来事について、問題と気持ちを整理していくことによって、怒りや悲しみが解放されいくことになる。 あとは今現在の対人関係を見直し、感情の処理のやり方やコミュニケーションの方法を見直すことによって大幅に日々のストレスは軽減されて、過食はほとんどなくなる。
成果
当初はダイエット目的のカウンセリングではなかったが、ダイエットをせずにカウンセリングを3カ月継続しただけで、体重が7㎏減少。
父親や他の家族、友人関係や職場での人間関係も良好になる。
また、数十年いなかった彼氏が出来るというおめでたい話までもあり、今はダイエットカウンセリングに取り組んでいます。
ご本人は、”お陰様で人生が180度変わり好転してしまいました。
おまけに今まで封印していた彼氏までできるなんてビックリです。本当にありがとうございました。” とおっしゃっています。

[No.8] 摂食障害、拒食症の事例 (対人関係療法・イメージ療法)

19歳 女性 大学1年生  神奈川県在住

プロフィール
中学3年生のころに拒食症になり体重が激減し入院。その後多少体重は戻るが、制限された食事が続き低体重が継続。摂食障害の拒食症、対人関係療法とイメージ療法で対応
摂食障害発症の要因
現在は、食事はかなり制限的で低体重が継続している。中学の頃は、学校での問題と家庭の問題が重なり食べれなくなってしまい拒食症へ。入院治療で落ち着くが根本的な問題は解決されておらずに拒食症状は継続する。
家庭では、両親の言動の影響が強く、特に母親の言動に敏感な状態が続いていてナーバスになっている。
そのようなことから、常に母親の顔色をうかがい機嫌を損ねないように気をつけている。
そもそも拒食に陥った原因は、中学の頃に太っていて、学校の男の子にバカにされたという経験と更には家族にまで太っていることを責められたりバカにされたということがきっかけとなってるただ、太っていたことをバカにされたというのは、あくまでもひとつのきっかけであって、そこにはもと深いものがありました。
それは、家庭での安心感がなかったということ・・・・
両親はよくケンカをしていて不仲で、母親はすぐに感情的になり、ふさぎ込んで何も話さなくなったり、閉じこもったりすることが多く、とても寂しい思いをしていたこと。
それで、何かあると母親に見捨てられてしまうのではないかという不安を常に抱えることになってしまった。
そのようなこともあって、常に母親の顔色をうかがい安全で平和を保つようにしているといったように気を使うようになってしまい、更には学校などでも同じようなパターンに陥ってしまう。また、自分にも自信がなくコンプレックスを抱えていたので、そのような状況下でのダイエットが拒食症へと繋がってしまったと考えられる。いう経緯があります。
対人関係療法での対応
対人関係療法を12回実施。イメージ療法を5回実施。
まず、小学校・中学校でのイジメ体験に話を伺いトラウマとなっているところについては、トラウマセラピーを行い心の傷を癒していきました。
そして、いちばん大きな課題となっている、周りの目ばかり気になって、本音を言えない、自分の意思表現ができない、感情表現ができない、ノーが言えないといった部分については、実際のコミュニケーションを事例にあげながら克服を図っていきました。
ただ、その中でもなかなか実践が難しいものが出てくるので、そこについては、過去のマイナスのイメージを取り除いていくイメージ療法でカバーしていきました。
さらには、最終的にいちばんポイントとなってくる現在の両親との関係性につては、ご両親にきていただき一緒にカウンセリングをしていくことにより、両親の理解も深まり親子間の行き違いも少なくなり良好な関係を築けるようになってきました。
そのようなことを進めていき、コミュニケーションが良好になってくると安心感が生まれてきて、食へのこだわりも薄らいでいきました。
今までかなり制限されていた食事が少しずつではあるが変化し、今まで食べられなかった乳製品・揚げ物・肉類も食べられるようになっていきました。
イメージ療法では、自分のコンプレックスの軽減、母親への不安の軽減、愛情不足、太ることへの恐怖心を軽くしていきました。
対人関係療法では、母親とのコミュニケーションの見直し
友人とのコミュにケーションの見直しを図っていきました。

[No.9] 摂食障害、過食嘔吐の事例(対人関係療法・催眠療法)

37歳 女性 主婦・会社員 東京都在住

プロフィール
高校2年生のころから過食嘔吐が始まり現在は週3・4回。特に5年ほど前から激しくなる。摂食障害の過食嘔吐、対人関係療法と催眠療法で対応
摂食障害発症の要因
結婚して10年。5年前から2世帯で義理の父母と暮らす。夫とは仲はいいが、薄い壁を感じている。摂食障害のことや他のことでも隠し事があるからかもしれない。 子どもはおらず不妊治療中。
義理の父母にはとても気を使い大きなストレスになっている。夫がその点でまるで頼りにならない。
実家は両親の仲が悪くて、子どもの頃はいつも両親に気を使っていた。
母はいつも離婚したいと言っており、女性には自立できなければいけないなどとよく言われていた。
母が好きだったので、わがままは言わずに、何とか家庭の平和を保ちたかった。
小学生ぐらいの頃から、常に人の顔色を伺い、自分の思っいることは言わずに極力周りに合わせるようになっていった。
大人になってもそれは変わらず、常に周りに合わせるようにしており、人からの頼み事を断れない性格になっていた。
対人関係療法での対応
対人関係療法・催眠療法を9回実施。過食嘔吐はストップ。
まず、ノーが言えない、周りに合わせてしまう、自分の気持ちが言えないというところに取り組む。
その原因は、幼少の頃の家庭環境にあったので、まずはそこを徹底的に見直していった。当時の出来事やその時の気持ち、とった行動など詳細に聞き、本当の望み何だったのか、満たされない気持ちは何だったのか?
満たされない気持ちについては、催眠療法で満たしていき現在にも繋げていくようにする。
そして、現在の対人関係について詳細に検討。特に年上男性への対応、義理の父母とのコミュニケーションの方法を見直す。
現在の対人関係でポイントなったのは、まず夫との関係でした。
隠し事がある、義理の父母とうまくいっていないというところです。
まず、義理の父母のストレスについて、ちゃんとご主人と話をしてもらいました。
ちゃんと正面から話すと夫は理解を示してくれて、義理父母の間にも入ってくれるようになり、頼れる夫になっていく。
さらには、ずっと隠していた摂食障害のことも夫に話ができ、夫との壁がなくなったと同時に義理父母との関係も克服されていくことになる。
会社と家庭でのストレスは激減して、過食嘔吐は完全にストップする。

[No.10] 摂食障害、拒食症から過食嘔吐の事例(対人関係療法)

20歳 女性 大学生 埼玉県在住 20才

プロフィール
高校2年生のころ拒食症となり一時期病院へ入院して拒食症は治りますが、その後過食嘔吐を繰り返すようになってしまう。現在は過食嘔吐が激しく毎日あり止められない状況。摂食障害の過食嘔吐、対人関係療法で対応
摂食障害発症の要因
性格は明るく元気で目立つ存在。周りからは気の強い女性と見られていたが、本人は周りによく気を使い他人の目を気にする一面がある。
父親がとても厳しく一方的に考えを押しつけたり、暴力的になることもあった。そんな父親に対して恐怖心を抱えており、何も言えず家を飛び出したこともあった。 高校2年の頃、家庭でも夫婦の不和や学校での友人関係がうまくいっていなかった。
そのような折、ちょっとしたきっかけでダイエットを始め急激に体重が減少。急遽入院治療することになる。
低体重は回復するが今度は体重の増加に対する恐怖感が日増しに増大し大学に行ってからは過食嘔吐がやめられないようになってしまう。
拒食や過食嘔吐を引き起こしている要因は、特に女性との対人関係で、高校の頃から特に顕著になっている。女性との関係で女性がまるで敵かライバルのように感じてしまい友人関係がうまく築けずコントロール不能となる。
周りからは一見強い女性に見えるが、実際はそんなことはなく、それは弱い自分を隠すための強がりでした。自分を守るための鉄の鎧を身に付けていて決して弱みを見せず本音の付き合いがうまくできずに孤立していきます。
同級生や先輩との関係がうまく築けず拒食へと走ることになり、拒食が克服しても対人関係には克服が見られないので、過食嘔吐へと繋がることになってしまいました。
対人関係療法での対応
対人関係療法を16回実施。過食嘔吐は大幅に減少してほぼ自分でコントロールできるレベルへ。
一見強い女性に見えるがとても弱い一面を抱えており、それを知られる恐怖を抱えていた。女性を敵視あるいはライバル視しており、とても本音のつきあいができず、異性の友人はいるが同性の友人がほとんどいない状況。
まずは、自分がなぜそのように考え行動するようになってしまったのか、過去の出来事や気持ちの動き、そしてそれにともなった行動を整理していく。
そして、現在の対人関係について詳細に検討。女性に対する考えかた、態度、コミュニケーションの方法を見直し実践していく。
対人関係の再構築をしていくなかで、偏った女性への考え方や接して方が克服され、それなり率直な自己表現や他の人に支えてもらいながらうまくやっていくというソーシャルスキルを身につけることによって、持って行き場のないモヤモヤとした気持ちは解消されていき過食嘔吐の頻度も減少していくことになる。
会社と家庭でのストレスは激減して、過食嘔吐は完全にストップする。

[No.11] 摂食障害、過食嘔吐の事例 (対人関係療法)

28歳 男性 会社員 東京都在住

プロフィール
摂食障害の過食嘔吐、対人関係療法で対応
2年前から過食嘔吐をするようになり、最近では毎日している。イライラすることが多く、それは仕事面とゲイ仲間との関係に起因することが多い。
摂食障害発症の要因
母親が専業主婦でとても厳しかった。ヒステリックな面もあり。両親の仲は悪くていつもケンカをしていた。そのような家庭で育ちいつもいい子でいるようにしていた。
中学・高校ではいつも優等生だった。
大学までは、性格はおとなしい優等生タイプであった。
ただ、就職してからはこのままではいけないと思って、性格を意識して変えていき、社交的で積極的な人を演じるようになっていく。
対人関係療法での対応
対人関係療法を13回実施。過食嘔吐はすべてストップする。
仕事面でもゲイ仲間の交流においても本当に自分をださずに周りに好かれたり認められやすい人をずっと演じていたために常にイライラやモヤモヤを抱えていた。 まずは、本人がそれを自覚していなかったので心理テストとカウンセリングで自覚を促していく。
仕事では、すごいと認めて欲しいという意識のもと、ノーは言わずに雑用も含めて多くの仕事を抱えこんでいた。
そこの修正として、余計な仕事を引き受けるのを止めてもらったり、今抱えている仕事も手放せるようにしていく。
また、自分をよく見せるためのパフォーマンスも無理にしていたので、それも止めてもらい、なるべく本来の自分で飾らずに仕事ができるようにしていく。
ゲイ仲間の交流では、話が合わなかったり、相手を見下してしまうなどの意識があって、人との壁を作ってしまっていたので、そこも克服を図っていった。

[No.12] 摂食障害 過食症(過食嘔吐)の事例 (対人関係療法)

年齢23歳 会社員 東京都在住

止めたいと思いながらも止められない過食嘔吐に苦しんでいました。
頻度はほぼ毎日。最初に始まったのは中学3年生ぐらいで、初めは過食のみ。

初め嘔吐はなかったが、高校生なってから吐き始め、高校3年ぐらいから回数が増え、21歳ぐらいからほぼ毎日のように過食嘔吐を繰り返す。

この場合は、お母さんとの関係が特に問題でした。お母さんが一方的にコントロールするタイプで、それに対して何も言えずにお母さんに従うというのが常でした。

ノーが言えない、自分の本音が言えない、どうしても無理して周りに合わせてしまう。そこには、嫌われたくない、見捨てられたくないという強い不安な気持ちを抱えていたのでした。

このケースは対人関係療法で対応していきました。

自分の素直な気持ちをまず感じてみるということから始めました。
そして、その気持ちどのように周りの人に伝えていけばいいのかということを検討していきます。

そして、方向性が決まれば、具体的な直近のコミュニケーションを取り挙げながら、その時の会話、気持ち、取った行動を分析して、克服のための方法を考え、実践へと移していきます。

これらを実践に移すことによってコミュニケーションは克服されていき、今まで抱えていたやり場のない感情は薄れていき、結果として過食嘔吐の回数は少しずつ減少していきました。

[No.13] 摂食障害の過食嘔吐の事例 (対人関係療法、催眠療法)

26歳 サービス業 女性のケース

過食嘔吐の習慣が4年ほどあり止められない状況。
特に仕事上でのストレスが多くある状況で激しくなる。

そのストレスは、本音を言えない、ノーを言えないというところに起因しているものがほとんど。 このケースも子ども頃からの母親との関係で、本音が言えない母親の顔色をうかがうというところが他の対人関係に如実に現れているケースである。

このケースは、催眠療法と対人関係療法を交えて対応していく。
まず、催眠療法では現実の自分をを客観的に見ていきます。
少し離れたところから自分自身を眺め気づきを促していきます。
そして、そこにある気持ちを明確していきます。
それから、その気持ちがどこから来ているのか?
その気持ちが生まれる最初の原因へと遡っていきます。
この場合は、子どもの頃の母親との関係でした。
ここで、満たされなかった母親との関係を満たしていき癒しへと繋げていきます。
充分な癒しを得られたあとで、自己の再構築を行って行きます。
自信がなかったり、人の目を気にして気を使いすぎる自分から自信があって、何でも言える自分への変容です。
催眠療法では、過去の癒しと自己イメージの再構築を行って行きます。
そして、その後対人関係療法へと繋いでいき、現実のコミュニケーションの克服を図り対人ストレスを軽減させて行きます。
このケースでは、2回~3回の催眠療法で確実に効果が上がり、対人関係療法ではより自信を深めていくという形になりました。

[No.14] 過食を伴わない拒食症の事例 (対人関係療法)

18歳 女性 高校生のケース

ダイエットをきっかけにカロリーコントロールを厳格にするようになり、母親が心配し食べさせようとするが、吐きだしたり言うことは聞かず。
35㎏まで急激に体重が減少。体力がなくなり精神的にも不安定になる。

クライアントは母親との関係性が如実に出ており同じようなパターンが友人関係でも出ていました。そこでまずは、自分のそのような性格やコミュニケーションのパターンについて十分理解を深めていただきました。対人関係療法でカウンセリングを重ねていきました。

それは、生真面目に完璧を目指しがちであること、普通の人よりも不安が強いこと、自分の本当の気持ちをなかなか人に伝えられずに周りに合わせがちであることや嫌なことを断ることがなかなかできない性格であることなどです。
そして、対人関係も十分にコントロールは可能であるということを理解していただきました。

そして、実際の直近のコミュニケーションパターンを具体的に挙げていただき検討して、適切なコミュニケーションへと克服を図っていきました。
実際に自分の気持ちをちゃんと伝えたり、周りの人に理解してもらえることによって、もやもやした感情は薄らいでいき、周りに協力してもらいながら生活できるようになっていきました。

周りの協力を得られることによって、今までの一人で頑張ってきたパターンは少なくなっていき、気持ちもとても楽になっていくに従って食事のコントロールの必要性も薄らでいきました。

[No.15] 過食症・拒食症の摂食障害の事例 (対人関係療法)

25歳会社員の女性のケース

過食嘔吐がほぼ毎日5年ほど続いていた。
療法は対人関係療法でカウンセリングを12回実施で終了。
主な摂食障害への誘因は家族との関係。
本人は真面目で我慢をしやすく、人への気遣いが人一倍ある良い子タイプ。
家族の中では母親に苦労が多くて、母親にとても気遣い、子どもの頃から甘えらえず、我儘もほとんど言ったことがなかった。
そのようなもともとの性格と家庭環境の影響で周りにとても気を遣い周りに合わせることが多く、本音が言えない、ノーが言えないということでとても対人関係でストレスをためていました。

摂食障害の過食嘔吐の誘因のほとんどがこの言えないことを過食して吐きだしていたことが要因。
対処としては、本人はそこにほとんど気づいていなかったので、まず、事実確認と気持ちの動き、それに伴う態度・行動を確認していきます。
そして、コミュニケーションのあり方の修正を一緒に図っていきました。
コミュニケーションの修正が図られるに従いストレスは軽減されて過食嘔吐の回数は減っていき、また、本人の気づきがとても多くあり、自分で修正も積極的に行っていったで、比較的早く自信をつけて、一人でも回復していける目途は立ち終了となりました。

このケースでは、一見職場のストレスがいちばんの要因のように見えましたが、結局は母親との関係がいちばんのストレスとなっていました。
母親との問題が解決されたことにより回復への大きな自信へと繋がりました。

[No.16] 過食嘔吐の克服事例 (対人関係療法、イメージ療法)

女性 31歳

過食嘔吐のクライアントとしては、少し重症の部類に入る人が、カウンセリングを始めて3カ月で過食嘔吐がゼロになるという劇的な変化があった事例です。

正直、私は当初、

  ”これは普通よりも時間がかかるな・・・・”

と思っていたクライアントです。

なぜ、時間がかかると思ったかというと、まず、

   ”過食嘔吐が毎日で、1日2回~3回”

という頻度の多さです。   そして、更に、

   ”昼間からのアルコールを欠かさない”

といったアルコール依存傾向があるということ。

これだけでも、困難なクライアントの部類に入ります。
アルコールがある場合は、まずアルコールから止めていくことが重要になってきます。

簡単なプロフィールです。
   身長は165㎝で、体重は40㎏
   年齢は31歳で、過食嘔吐歴は、15年。
   万引き癖があり、2回捕まっている。
   既婚で子どもが2人、7歳男、6歳男
といったような状況でした。

そして、子どもの頃、小学3年生ぐらいの頃にイジメにあっていたという経験と、3歳の時に、父親を交通事故で亡くしていて母子家庭であったということ。

これらの環境が、大きく摂食障害に影響を与えていました。
このような人が、3カ月12回のカウンセリングで、過食嘔吐が、ピタリ止まり、ゼロになりました。

私として、当初これは結構時間がかかるなと思っていたので、本当にビックリです。

これだけ、短期間で過食嘔吐が止まったのは、

   ”本人の強い意思”

   ”ご家族の協力”

が大きかったのではないかと思います。

それでは、
そのプロセスを紹介していきたいと思います。

過食嘔吐のカウンセリングでまずやっていくのが、
生まれてから今までの経緯を伺って、

   ”問題の焦点を絞っていく”

ということです。
カウンセリングは、基本的に対人関係療法の枠組みの中で行なっていきます。

そこで、大きく浮かび上がってきたのが、

  ”言えない”

ということでした。

それは、ご主人との関係の上でということでした。

   ”ご主人の前で本来の自分でいられない”

というものです。

ご主人がいると、

     自由がない!!

     いつも顔色をうかがってしまう!!


ということです。
夫がいると、自分のリズムがくるってしまってイライラしてしまう!!
夫がいると家事が思いように進まない!!
一人で家事をしたいのに!!

    ”でも、言えない!!”

ということで、とても息苦しくなって、いつもイライラしていました。

さて、これはどうすればいいのでしょうか???
対人関係療法だけで進めていく場合には、ここで具体的なコミュニケーションを検討して、ご主人に気持ちを話してみましょう!!
といった形で進めていきます。

でも、

感情的に行き詰ってしまっているとそれは簡単に行かない場合が多いものです。

そのような場合には、この、

   ”言えない”

原因を見ていきます。

どのようにしていくかと言うと、言えない気持ちを掘り下げていって、過去との繋がりを見ていくということをやっていきます。

言えない気持ちを見ていくと、小学校5年生の自分に行きつきました。
イジメられていて、孤独になっている自分です。

学校でも孤独、家に帰ってからも、母子家庭なのでお母さんはいないし、忙しいお母さんが帰ってきたら、余計なマイナスのことなんか絶対に

言えない。

    ”楽しいいい子でいなくっちゃ”

と言う思いで、誰にも言えなくなってしまいます。

小学校5年生の自分は、

    ”すごくいつも気を使っていて、我慢していて、孤独で寂しい自分”

でした。

これが、インナーチャイルドです。

言えない源になっているインナーチャイルドです。

まずは、そんな5年生の自分に寄り添って話を聞いて上げます。

   ”よく頑張ったね”

   ”辛かったよね”

   ”そんなに自分をつくらなくてもいいんだよ”

   ”たまには甘えてもいいんだよ”


といったように声をかけてあげました。

   ”偉いね”

   ”あなたの思いはわかっているよ”

   ”大好きだよ”


と言って、小学校5年生の自分を抱きしめてあげます。

ここが、とても大切なところです。
自分の中の言えない原因となっていて気持ちを抱えている小学校5年生の自分を認めて上げて、抱きしめてあげるのです。

そして、

    ”自分の気持ちを話しても大丈夫だよ”

といってあげます。

ここが、とても効果の上がるところです。

実際、これをやった翌週には、ご主人に自分の気持ちを全て話すことができました。
それ以来、ご主人とのコミュニケーションには大きな変化をみせたのです。
まずは、ここでいちばん大きな変化が訪れました。

イライラやいつも我慢している息苦しさが消えていったのです。

そして、その後にやっていったのは、

  3歳で亡くなったお父さんとの関係

  お母さんとの関係

  妹さんとの関係


ここもしっかりと取り組んでいきました。

まずは、インナーチャイルドが癒されて、

“言えない”が”言える”になって、ご主人との関係が良好になってきて、

過食が大分おさまるようになってきました。

そして、次に浮上してきたのが、

   ”寂しい”

という気持ちでした。

  ”一人になると、どうしても過食をしてしまう!!”

その深層意識を見ていくと、

  ”一人ぼっちで寂しい”

という気持ちにつきあたりました。

過食で、その寂しさを紛らしていたのです。

やはり、そこでも、寂しさの源を見ていきます。

そうすると、お父さんとの関係での寂しさや、お母さんがいつもそばにいてくれない寂しさが浮かびあがってきました。

   ”寂しさを抱えた子どもの自分”

インナーチャイルドです。

自分が一人になると、

   ” 寂しくて過食して紛らしている”

といった気持ちに気づきました。

そんな子どもの自分を癒してあげて抱きしめていくことによって、そんな寂しさで過食するということもどんどんなくなっていきました。

そこまでいくとあと残っているのは、

   ”太ってしまったらどうしよう”

という太ることへの恐怖心です。

太ることへの恐怖心をなくしていくためには、まず、

   ”太る恐怖の本当の理由”

を突き止めます。  奥底ににある本当の理由です。

それを掘り下げて出てきたのは、

   ”太ったら自信がなくなる”

というものでした。

そして、遡っていくと中学生の頃に行きつきます。

    ”太っていて自信がなかった自分”

そして、

    ”ダイエットに成功して自信をつけた自分”

です。

それ以来、

    ”痩せているのが自分”

というアイデンティティが生まれてしまったのです。

だから、

    ”太ってしまったら自分がなくなる”

という恐怖心を抱えていました。

これをどうにかしなければいけないのですが、これは、言葉でいくら言い聞かせてもどうにもならないものです。

これを変えていくには、深層意識に働きかけて変えていく必要があります。

いつもそれをやっていく技法が、

   ”コアトランスフォーメーション”

というNLPの心理療法です。

これが、太る恐さをなくしていくにはとても効果的に働きます。
この技法は、リラックスした状態でイメージとエネルギーをつかっていきます。
この心理療法を施すことによって、体重が増えた自分を受け容れることができるようになっていきました。

あれほど拘っていた、

    ”痩せていなければ私じゃない!!”

という思いもどんどん薄れていきました。

あれよあれよという間に、太ることを許せるようになり、食べられなかったお米も食べられるようになって、あっと言う間に過食嘔吐は止まってしまいました。

自尊心を取り戻し、我慢したり、自分を演じたりすることがなくなって、自分に自信がついて、とても心が満たされて、気持ちが安定してきたことが過食嘔吐を止めてくれたのでした。

[No.17] 拒食症の克服事例 (対人関係療法とイメージ療法)

K子さん 年齢20歳  大学休学中

プロフィール
K子さんは、やめられない食事の制限や偏り、運動強迫、気分の浮き沈み、対人関係の問題などにいつも苦しめられて学校へ行けない状況へと追い込まれていってしまいました。
身長は166cmで体重は38kg、発症は中学生の頃で、体重は高校で多少回復しましたが大学に入学してから再び低体重へと陥ってしまいした。
摂食障害発症のプロセス
K子さんの摂食障害の発症は中学3年生の時で拒食症でした。当時は56㎏あった体重は35㎏まで減少してしまいました。
当時は、学校での人間関係であまりうまくいっておらず、さらには家庭での孤立感や孤独感を抱えてしまっていました。
両親はとても仲がよくて、週末にはいつもテニスに出かけてしまい取り残されてしまうような気持ちを抱えていました。そのような中で、両親に否定されることを極度に恐れていました。
特に母親に否定されるようなことがあると食べないということで反抗するということを小学生の頃からしていました。
また、2歳年下の妹の存在が様々な面で影響を与えていました。妹は両親に気軽に我儘を言えるタイプでK子さんとまるで反対のタイプでした。妹さんは父と仲がよくて、二人が何を考えているのかよくわからずいつも気になってしまっていました。
拒食症になってからもこの父と妹のことがとても気になってしまいよく気持ちが動揺してしまっていました。
また、母親に小さい時からいつも放っておかれたという思いがつよくて、否定的なことを母に言われると見捨てられるのではないかといった不安に陥ってしまいパニックになってしまうことがしばしばありました。
そのような背景の中で、人が信じられなくなっていってしまい、人間不信へと陥ってしまったのでした。両親のことが信頼できない、学校の同級生も信じられない、人が信用できない、他人に心が開けないといった状況で、それは、小学生の頃から大学まで同じような状況が続くことになってしまいました。
ただ、そのような状況でも高校生の頃は勉強や部活に打ち込むことによってなんとか乗り越えることができていましたが、大学に入学してからは、勉強や人間関係がうまくいかず、またダイエットや食事が気になるようになってしまって、どんどん低体重へと逆戻りしていってしまいました。
カウンセリングでの対応
カウンセリングで一番重視したのは、人が信用できない、心が開けないというところです。
そこで特に重視したのはお母さんとの関係性のところです。
そして、次に注目していったのが妹さんとの関係の中で起きてきていることです。

人間不信の多くは、まず最初に家庭の中で起きてきてしまっています。
そこで、まずは、お母さんとの関係性を見直していくというところから取り組んでいくことにしました。
大切なのは、お母さんと気持ちのレベルでのコミュニケーションをしていくということです。

K子さんには、お母さんに否定されたり、お母さんに対してイライラすることがあると、何も言わずに黙って部屋に閉じこもってご飯を食べないことによって訴えるという行動パターンがあったので、何かあったときに、ちゃんと言葉で気持ちを伝えるということをやっていってもらいました。

また、お母さんに何も言えなくなってしまうのは、過去の嫌なイメージが大きく影響していたので、イメージ療法でそのブレーキになってしまっているイメージを変えていくということをやっていきました。
そして、妹さんのことが気になるということに関してもイメージ療法で過去に抱えてしまった思いを変えていくと同時に、現実の目の前で気になっている事をちゃんと妹さんに伝えていくということをやっていってもらいました。

そのようにして、まず家族との関係性の見直しをしながら、実際のコミュニケーションを変えていくという実践していくことによって、少しずつ心を開くことができるようになっていきました。

そして、家族との信頼関係を取り戻すことできていった上で、友達関係や外での対人関係を見直していくということをやっていきました。

そのような取り組みによって、人への信用を取り戻して、自分自身への信頼というものも取り戻していくということができるようになりました。

このようになっていくと自然と食へのこだわりも薄くなっていき、当初抱えていた食事の制限や偏り、運動強迫、気分の浮き沈みというものがみるみるうちに改善されていきました。
K子さんご本人の談話
私が症状がひどくてご飯が食べられないときは、いつもは母との関係がこじれていたように思います。

言いたいこと、思ったことを口にするとすぐけんかのようになったり、母の機嫌が悪くなるのが嫌で黙り込んで心のなかでもやもやして、「私は怒っているんだ、こうなんだ」と口にすれば済むことを、食べないことで表して反抗してました。

中学3年の時の病気になり始めた時は、嫌なことがあるとすぐに食べずに反抗してました。
今思うと食べないことで自分の言いたいことを言えないストレスを表してたんだと思います。
そしていろいろありましたが、少しずつ話をしてみようと、言い合いになっても仕方ない、言いたいことは言おう、と頑張ってみました。
するとすこしずつですが自分の思っていることを母に言ってみることで、今までのもやもやがスッキリし始めて、そして、母との関係が良くなるにつれて食べられるようになってきたと思います。
他には、友達が(いないと思っていた)久々にメールをくれたり、周りの人が私の事を必要としてくれていることに気が付いたり、自分のしたいことがやれたり、と、心がすっきりしているときには食べられていた気がします。
今でも心がもやもやしたり、嫌なことがあって(母との関係がこじれたり、、、)(最近はほぼなくなりうまくいってる気がします。)食べたくない、、、なんて思うことがあると食べられなくなりそうですが、いまのところ大丈夫です!!
そして、最近は食べることを許す=自分を許す=自分を信じて、自分を大切にする
これを心がけると食べられる気がします。反抗の為に食べないことで、自分を痛めつけなくてもいい、自分の生きたいように自分の心に素直にイキイキと生きようと心掛けるようにしていると食べられている気がします。
疲れすぎないようにして、常に心の声が聞こえるよう心がけていれば大丈夫な気がします。
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